群馬の高校野球2023夏 前橋商業高校編④ 清水大暉

191㎝の“群馬の佐々木朗希”が、誰にも負けないストレートを磨き、夏に臨む。

清水大暉(しみず・だいき)
2年・投手
2006年7月17日生まれ、渋川市立古巻中学校出身、191㎝・82㎏、右投右打

――いつから公式戦に出場しているのですか。

今年の春からです。春に2回(高崎商戦、前橋育英戦)投げました。

――前橋育英戦では8回の2アウト1、2塁の場面でマウンドに上がり、最終打者を三振に抑えました。これ以上点をやれないという状況の中でしたが、緊張しませんでしたか。

緊張はしたんですけど、それよりも「絶対に抑えてやる」みたいな楽しさもありました。登板前に会場の雰囲気に慣れていたので、投球練習をした時には緊張感はほとんどありませんでした。

――プレッシャーには強いほうですか?

まあ、そこそこ強いです。小学生の時は弱かったんですけど、中学生になって本格的にピッチャーを始めてからはメンタルが強くなりました。

――古巻中学校出身ですが、中学でプレッシャーに強くなったのは当時の監督の指導もあったからですか。

そうですね。フォームの改善、下半身の強化に携わってくれて感謝しています。中学校の時は人数が少なかったので試合で投げる機会が多かったのもあります。

――今春は、高校でのデビュー戦でしたが、高崎商戦、前橋育英戦共に失点0に抑えられて自信になりましたか。

実は、去年、左膝の半月板を損傷して手術していて、8カ月ぐらい野球ができなかったんですけど、それで春に投げて打者を抑えることができたので自信になりました。

――いつ半月板損傷を?

入学してすぐのときです。トレーニング中にケガをしました。

――8カ月も練習できなくて、焦ることはなかったですか。

気持ちを切り替えて、野球ができない間はじっくりと体を鍛えようと思ったので焦る気持ちはなかったです。

――とはいっても、半月板損傷という大けがをして8カ月も野球ができない中で、なかなか気持ちを切り返るのは難しいことだと思います。

気持ちを切り替えられたのは、親のおかげでした。自分が松葉杖をついているときに送り迎えをしてくれたり、励ましの言葉をかけてくれたりして、それで勇気づけられました。

――野球ができない8カ月の間、どのように体を鍛えていたのですか。

まず体が硬かったので、ストレッチからやり始めて、体幹を鍛えて、その時にやれることを少しずつ無理せずに積み重ねていった感じです。

――野球ができなかった期間に体を鍛えたことで、復帰してからの変化は何かありましたか。例えば、球速が伸びたとか……。

8カ月間まったく野球をやっていなかったので、球速が伸びたのかもわからなかったんですけど、冬の練習からようやく復帰して、冬を越えて少しは成長したのかなと思います。春に148キロを出せたのは、トレーニングだけじゃなく、身長が伸びたのもあると思います。

――今春の大会では最速148キロを出しましたが、中学の時の最速は何キロだったのですか。

126キロです。春の148キロも城南球場でのものなので、実際にはそんなに出ていないと思うんです。

――清水君のピッチャーとしての武器を教えてください。

ストレートです。球速だけじゃなくて、自分は球の質も重視しているので、誰にも負けないストレートを磨いていきたいです。

――球の質を上げるために意識していることはありますか。

普段から、短い距離を投げる時でも、ただふわっと投げるのではなくて、スナップを利かせて回転数を上げた球を投げるように意識しています。

――参考にしているプロ野球選手はいますか。

ロッテの佐々木朗希選手です。自分と同じように身長も高くて、それでいて体も太い感じではないので、自分の体形が佐々木選手と近いような気がするんです。

――清水君の持ち球を教えてもらえますか。

ストレート、スライダー、カーブぐらいです。夏に向け、もう一つ練習している球があって、ようやく完成したんですけど、これは内緒です(笑)

――では最後に、夏はどんなピッチングをしたいですか。

まずは、ストレートだけでも通用するようなピッチングをしたいです。あとは大事な場面でエースの坂部羽汰さんに負担を負わせて続投させるのではなく、監督さんが迷いなく自分を使ってもらえるように信頼を勝ち取りたいです。あとは、チームを助けるピッチングがしたいです。

<了>