JFA第45回全日本U-12 サッカー選手権大会群馬県大会決勝戦
2021年11月28日（日） 前橋総合運動公園
ファナティコス １－０ パルケFC前橋
全日本U-12サッカー選手権大会群馬県大会決勝戦が11月28日（日）に前橋総合運動公園で行われ、２年連続12度目の優勝を目指すファナティコスと、同大会で初めて決勝戦に進出したパルケFC前橋が、全国大会の出場権をかけて戦った。
前半から積極的にゴールを狙うファナティコスだったが、激しいプレッシャーをかけて攻撃の芽を摘むパルケの集中した守備に苦戦。谷津凜太朗、蔦澤洋紀が放ったシュートは枠を捉えらなかった。一方、堅守を見せたパルケも、小見桜輝がサイドからチャンスを作るものの、ファナティコスの必死の守りにシュートまで持ち込めなかった。
0－0で折り返した後半、ファナティコスはさらに攻撃のギアを上げ、中田結万、谷津、蔦澤、大山豊翔がパルケゴールに襲い掛かった。しかし、パルケも守備の集中力を切らさず、ＧＫの蛭川輝英を中心にゴールマウスを死守した。
攻めのファナティコスに守りのパルケの展開で、０－０のまま延長戦も予想された中、35分についに試合が動いた。５日前に行われたミルクカップでハットトリックを達成し、６月の小学生総体でも２得点を挙げた5年生の児玉樹吹が、左サイドで安部嶺尋からのパスを受けてドリブルで相手をかわして左足でシュートを決めた。この児玉のゴールが決勝点となり、ファナティコスは12度目の全国大会出場を決めた。
試合後、ファナティコスの若林秀行監督は、「苦しいゲームだったが全国大会出場を決められてよかった。なかなか点が取れず、子どもたちは苦しんでいた。優勝しなければならないというプレッシャーを乗り越えなくてはならなかった。その中で、今日も試合を決めてくれたのがミルクカップでも大活躍した児玉樹吹。大事な場面で点が取れる将来有望な選手」と、優勝のプレッシャーをはねのけ優勝をつかみ取った選手たちを称えた。そして、全国大会へ向けて、「これまではベスト８が最高順位だったので、今年はベスト４を狙う」と意気込んだ。これまでなかなかベスト４を口にしなかった若林監督だったが、Ｊリーグの下部組織に加入が決まっている主力選手がケガから復帰し、この試合もベンチ入りした。戦力が整いつつある中で、全国の強豪チームとの対戦に自信を見せた。また、決勝点を決めた児玉も、「全国でも自分たちらしいチームワークを生かして、これまでベスト８までしか行けていないので、ベスト４を目指したい」と語り、５年生エースとして全国大会での活躍を誓った。
敗れたパルケFC前橋は、同大会で初めて決勝戦に進出。2014年に設立されたクラブチームで、2018年には日本サッカー協会４種の準加盟中にミルクカップ決勝戦に進出した力のあるチームだ。福島祐太郎監督は、「惜しい試合だった。守り切って、１点あるかと思ったが、相手の方が１枚上だった。ウチは120％力を出し切れたし、次につながる試合になった。ファナティコスが、パスをつないでサイドから狙ってくるのは分かっていたが、最後にいい形で点を取られた。先に点が取れていればよかった」と、悔しさをにじませた。だが、2008年から12度目の優勝を達成したファナティコスに、13本のシュートを打たれながらもわずか１失点に抑えたチームに手ごたえを感じていた。
U-12サッカー選手権の最終結果は、優勝がファナティコス、準優勝がパルケFC前橋、３位が高崎K2ビクトリーズFC、４位が前橋ジュニアとなった。
ファナティコスが群馬代表として戦う第45回全日本U-12 サッカー選手権大会は、12月26日（日）～29日（水）に、鹿児島県内で開催される。
■優秀選手賞
櫻井麒羅（ファナティコス）
戸所倖大（ファナティコス）
中田結万（ファナティコス）
安部嶺尋（ファナティコス）
谷津凜太朗（ファナティコス）
蔦澤洋紀（ファナティコス）
児玉樹吹（ファナティコス）
大山豊翔（ファナティコス）
丸山琉人（パルケFC前橋）
秋山 充（パルケFC前橋）
吉野王惺（パルケFC前橋）
川合元稀（パルケFC前橋）
小見桜輝（パルケFC前橋）
野村榎蓮（高崎K2ビクトリーズFC）
狩野 奏（高崎K2ビクトリーズFC）
石井陽向（高崎K2ビクトリーズFC）
間庭早紀（高崎K2ビクトリーズFC）
斎藤 篤（前橋ジュニア）
神戸玲音（前橋ジュニア）
野澤侍秦（前橋ジュニア）
群馬U-12 サッカー選手名鑑2021（定価1500円税込み）
ぐんまの本棚で発売中！
群馬U－12サッカー選手名鑑2021 – ぐんまの本棚 (gunma-hondana.jp)
