クオーターファイナル ゲーム1
群馬クレインサンダーズ 87-63 山形ワイヴァンズ
[1Q]群21-11山 [2Q]群16-15 [3Q]群35-21山 [4Q]群15-16
2021年5月8日(土)太田市運動公園市民体育館 観客1203人
レギュラーシーズンを、32勝5敗、勝率.912と、東地区優勝、プレーオフ出場順位1位で終えた群馬クレインサンダーズ。プレーオフは「自分たちがどれだけ強いか、どれだけ力があるかを証明するチャンス」(平岡富士貴ヘッドコーチ、以下HC)と捉え、目標である「B1昇格、B2優勝」をかけてクオーターファイナル(準々決勝)、セミファイナル(準決勝)、ファイナル(決勝)を戦った。
ここでは、5月8日(土)に太田市運動公園市民体育館で行われた山形ワイヴァンズとのクオーターファイナル第1戦を振り返った。
取材/Eikan Gunma編集部
プレーオフ出場順位1位でプレーオフに臨んだ5月8日のクオーターファイナル第1戦。レギュラーシーズン終盤は、第1、3Qで流れの悪いゲームが続いていたが、プレーオフ初戦はゲームの出だしからトレイ・ジョーンズやマイケル・パーカー、野﨑零也らが得点を重ね、第1Qの5分過ぎまで13-0と山形に得点を許さなかった。山形ワイヴァンズも河野誠の3ポイントシュートを決め得たのを皮切りに、B2の得点王・アンドリュー・ランダル、ランス・グルボーンの3ポイントシュートで食い下がるも、第1Qは21-11とサンダーズが着実に点を積み重ねた。
第3Qでは、ジョーンズ、ジャスティン・キーナンが得点力の高さを発揮。小淵雅も3ポイントシュートを含めて放ったシュート3本を全て決めるなど、3Qだけで35得点を挙げ、チームの攻撃力の高さを見せつけた。
クオーターファイナル初戦は、守備からスピーディーな攻撃(トランジションオフェンス)で山形を圧倒したサンダーズが87-63で勝利を収めた。平岡HCは、「(ランス・)グルボーン選手に3ポイントを決められたところ以外は、非常にいいディフェンスができていたと思います」と、山形の得点を60点台に抑えた守備力を評価。一方、オフェンスでは、「ポストにボールを集めたときのスペースの取り方が悪く、ショットクロックだったり(24秒以内に攻められなかったり)、24秒ギリギリにタフショットを打たなければならない状態に陥ったのは反省点」(平岡HC)と課題を挙げた。また小淵も「プレーオフ初戦なので、一人ひとりがハッスルしていました。ディフェンスの場合は動きすぎるぐらいのほうがいいんですが、オフェンスではスペースが潰れちゃったりするので、いいスペースを取ることが明日に向けての修正点だと思います」とスペースの取り方の悪さを指摘した。
チーム最多得点の22点を挙げたジョーンズは、「ウチのチームは、リバウンド、スチール、ディフレクション(守備のときに、パスやドリブルを手で引っ掛けてそらすこと)といったディフェンスからのトランジションオフェンスに強みがあります。まずはディフェンスをしっかりやろうと心掛けていました。ただ自分自身、ターンオーバーが多かったので、チームとしてしっかりトランジションに集中していきたいと思います」と試合を振り返った。
2戦先勝方式のプレーオフ。「明日で(クオーターファイナルを)終われるように頑張りたい」(平岡HC)と気を引き締め、翌日の試合に臨む。
<了>