トップ対談 太田高校時代の教師と教え子が、プロスポーツで群馬を熱くする!

ザスパクサツ群馬の試合前に記念撮影に応える赤堀社長(左)と阿久澤社長(2023年6月25日、清水エスパアルス戦)

群馬クレインサンダーズ
阿久澤 毅
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ザスパクサツ群馬
赤堀 洋

群馬クレインサンダーズとザスパクサツ群馬の強力タッグが実現しそうだ。サンダーズの阿久澤毅社長とザスパの赤堀社長は、太田高校時代の教師とその教え子という関係。
この対談は、オープンハウスアリーナ太田での初めて試合が開催された4月15日の試合前に、阿久澤毅社長が、「ザスパの社長が僕の教え子で、今度、ここに試合を見に来るんだよ」とうれしそうに教えてくれた際に、「お二人の対談をしても面白そうですね」と雑談の中で筆者が提案したのがきっかけだった。
こうして6月25日のザスパの清水エスパルス戦で、群馬のプロスポーツクラブのトップ対談が実現した。太田高校時代の話や、互いのクラブのこと、クラブの将来像などについて、熱く語ってもらった。

取材/星野志保(Eikan Gunma編集部)

不思議な縁

――今日は、対談ために試合前にお時間をとっていただき、誠にありがとうございます。阿久澤社長がザスパの試合を見に来られた経緯を教えてくださいますか。

阿久澤社長 赤堀社長にお会いした時に、「ザスパの試合を見たい」と言ったのがきっかけです。

――それはいつ頃だったのですか。

赤堀社長 新しくできたオープンハウスアリーナ太田での4月22日の千葉ジェッツ戦に招待していただいた時です。スイートラウンジで美味しいご飯やお酒をいただきながら試合を楽しませてもらいました。

――そのお礼として今日は阿久澤社長をザスパの試合にご招待されたのですね。

赤堀社長 お互いをもっと知ろうということで。

――阿久澤社長は2020年7月に群馬クレインサンダーズの社長になりましたが、太田高校時代の教え子が21年11月にザスパの社長に就任したと聞いてどう思いましたか。

阿久澤社長 「あれ、名前を聞いたことがあるな。出身が太田高校……。ちょっと待てよ」と思って、赤堀社長と同学年らしき教え子に電話をすると、「僕らの学年です」と言うので、「やっぱりそうなんだ。頑張っているな」と思い、うれしくなりました。

赤堀社長 本当に、偶然中の偶然なんです。阿久澤先生とはすごい縁があるなと思いました。

――群馬のプロスポーツクラブである群馬クレインサンダーズとザスパクサツ群馬の運営会社の社長が、太田高校時代の教師と教え子とは、本当に不思議な縁ですね。

赤堀社長 これで阿久澤社長と一緒に、群馬をスポーツで盛り上げられると思いました。

阿久澤社長 2020年に僕が教師を辞めて社長としてサンダーズに来た時、ザスパの社長は同じ教師出身の奈良知彦先生(18年2月1日~21年1月31日)でした。その次に森統則社長(21年2月1日~11月12日)になって、その後に赤堀社長(21年11月12日~22年1月31日)が短い間だけ社長を務め、スポーツビジネスに詳しい石井宏司社長(22年2月1日~23年1月31日)が後を引きつきました。石井さんはスポーツビジネスについての専門性があって、「すごい社長がザスパに入ってきたな」と思ったんです。ただ、よく考えてみると、赤堀社長は群馬出身でビジネスにも精通しているので、クラブのことを一番わかっている「ザスパ通」の社長だと思うんです。
 ところで、ザスパに関わって何年になるのですか。

赤堀社長 2020シーズンから取締役として関わっていますので、4年目になります。

――赤堀社長になった後、お互いに連絡を取り合ったのはいつ頃ですか。

赤堀社長 今年に入ってからです。阿久澤先生となかなか連絡を取る機会もなく、サンダーズと接点が持てなかったんですが、営業部長に藤田耕一が就任した後に状況が変わりました。彼はいい意味で図々しいぐらいどんどん人とコミュニケーションを取れるので、「阿久澤先生と連絡を取りたい」と言ったらあっという間にアポイントを取ってくれて、3月にようやく阿久澤先生とお会いすることができました。

阿久澤社長 その時に、「新アリーナができるので、ぜひ見に来てください」と赤堀社長をお誘いしたわけです。

――その時は、他にどんな話をされたのですか。

赤堀社長 世間話や雑談だけでしたね。

――こうしてお二人の交流が始まりましたが、社長同士、群馬のスポーツの将来について話をされたりしているのですか。

赤堀社長 阿久澤先生は、社長としても先輩でいらっしゃいますし、スポーツクラブの運営の大変なところなど共通する部分もあるのかなと思い、その辺のことはお聞きしています。

知名度を生かし、太田市をはじめ群馬県内にサンダーズが根付く活動に取り組む阿久澤社長

――お二人は、約35年以上前の太田高校の教師と生徒という間柄ですが、阿久澤社長は直接、赤堀社長を教えたことがあるのですか。

阿久澤社長 教えていました。僕は何を教えていたのかな……?

赤堀社長 保健体育です。

阿久澤社長 確か、週に1度しかない授業でしたね。

赤堀社長 阿久澤先生は保健体育の授業を担当されていましたが、保健体育の授業を受けたことはないんですよ。ほとんど雑談でした(笑)。覚えているのは、阿久澤先生が野球の高校選抜の世界大会に出場した時のエピソードを話してくださったことです。その話が面白くて、3年間の高校生活の中でその授業のことしか覚えていないほどです(笑)。

阿久澤社長 いいこと言いますね(笑)。

赤堀社長 阿久澤先生の授業で、笑った記憶しかないです(笑)。

――阿久澤社長は太田高校時代、どんな先生だったのですか。

赤堀社長 僕が教えてもらった時は、阿久澤先生は新任で来られたばかりの若い先生だったので、先生というよりはどちらかと言うと兄貴分という感じでしたね。ただ、僕らが少年野球をやっていた頃の憧れの高校生スラッガー(強打者)だったので、兄貴のような人でもあり、超有名人でもありました。阿久澤先生は、僕が少年野球をやっていた時の甲子園のヒーローです。

――赤堀社長は太田高校時代、どんな生徒だったのですか。

阿久澤社長 絶対に真面目だったはずです。何かをやらかしそうなタイプではないんです。

――取材で太田高校に訪れることもあるのですが、何かをやらかしそうな生徒がいるような雰囲気ではありませんでしたが……。

阿久澤社長・赤堀社長 いっぱいいますよ(笑)。

阿久澤社長 そんな中で、赤堀社長は本当に真面目な生徒だったんです。

赤堀社長 真面目なふりをしていただけです(笑)。あの当時は、東京の大学を目指して、ひたすら勉強に打ち込んでいました。高校時代は勉強しかしていなかったです。

――赤堀社長は、高校でも野球部に所属していたのですか。

赤堀社長 僕は高校2年まで軟式野球部にいたんです。阿久澤先生は硬式野球部の監督をされていました。

群馬の宝になる!

――同じ野球でもつながっているお二人ですが、赤堀社長はオープンハウスアリーナ太田で1試合5000人以上の観客を集め、エンターテイメントにも力を入れているサンダーズの試合を見てどう思いましたか。

赤堀社長 (観客としては、)もう単純にすごいなと思いました。あとは、僕の立場からしたら、「先にやられてしまった。悔しいな」という気持ちもありました。(2002年に)ザスパができてから20年以上経つので、(2011年創設の)サンダーズに比べて歴史は長いのですが、あっという間に追い抜かれた感じです。一方で、僕らもやれるという気持ちも強くなりました。

――新アリーナでのバスケットの試合は、観客とコートの距離が近く、選手と観客の一体感がさらに増したようで、とても盛り上がりました。

赤堀社長 前職で結構、シリコンバレー方面に出張に行っていた時に、NBAのゴールデンステート・ウォリアーズの試合を見にオラクル・アリーナに行ったことがあるんですが、その時のことを思い出しました。最初は、NBAのアリーナと言ってもたいしたことはないんじゃないかと思ったのですが、実際に行ってみると(演出も含め)度肝を抜かれるほどすごかったんです。

――昨季、オープンハウスアリーナ太田で開催した6試合すべてで、1試合の観客数が5000人を超えています。2026年にスタートする予定の新B1リーグ(※1)に参入するためには1試合平均で4000人以上が必要になりますが、それをクリアしましたね。

※1 7月27日にBリーグから、2026年からスタートする新B1の名称が「Bリーグ・プレミア(Bプレミア)」 になると発表された。

阿久澤社長 そうなんです。5000人を超えたんです。

――赤堀社長にお聞きします。サンダーズの試合を見て、参考になるなと思ったことはどんなことでしょう。

赤堀社長 運営までは見られなかったんですけど、場外のグルメやイベントの作り方などとても参考になりましたし、真似したいと思いました。
 
――ザスパも結構、場外グルメは祭りの屋台のような雰囲気で充実していると思いますが……。

赤堀社長 ウチはちょっと、ごちゃごちゃっとしている感じです。正田醤油スタジアム群馬の敷地に制限があるので、思い通りの動線にすることが難しいのですが、もっと工夫すれば動線をうまく作れるなと思いました。
 それから、サンダーズの試合を見て思ったのは、ザスパとは客層が違うということです。サンダーズの試合は、若いサポーターが多いし、特に若い女性が多いなと感じました。これからのことを考えると、とても可能性があるなと思いました。

――若い女性が多いということは、彼女たちが家庭を持った時にその子どもたちもクラブのファンになってくれる可能性が高いですから、若い女性のファンは重要ですね。サンダーズだけでなく、ザスパも若い女性が多くないですか。

赤堀社長 もっと増やしていきたいんです。それから、大学生や子どもたち。あとはお子さん連れの家族。そういう人たちにもっともっとサッカーを楽しんでほしいなと思います。

――阿久澤社長は、今日、ザスパの試合に招待されましたが、ザスパの試合を見るのは初めてですか。

阿久澤社長 初めてなので、とても楽しみです。
 我々は伊勢崎市でスタートして、私がサンダーズに来た時は前橋市を拠点としていたんですが、社長に就任してご挨拶のために前橋市内を回ると、行く先々で、「ザスパが来ているんだよね」と言われるんです。ザスパって前橋市でファンのすそ野が広がっているんだなというのは肌で感じましたし、それがクラブとしての歴史そのものだから、クラブを作り上げていくのは時間が必要なんだなと改めて思いました。
 太田市にサンダーズの拠点となる新アリーナができましたが、これはオープンハウスという大企業と、清水市長をはじめとする行政や太田市の皆さんのおかげだと思っています。タイミングよくいろんなことが重なって今に至るわけですが、僕は本当の意味でのスタートは、2026年に新B1ができてからだと思うんです。だから今は準備期間だと思って、Bプレミア参入に向けて必死で準備している段階です。

――今年10月からスタートする2023-24シーズンに向け、サンダーズはバスケファンが驚くような日本を代表する選手やユーロリーグで活躍した選手を補強しました。クラブを強化するためには、ファンを惹きつけるような選手を獲得しなければならないと思いますか。

阿久澤社長 それが一番じゃないですかね。やはり、多くの人たちに、「その選手を見たいな」と思ってもらわないと多くのお客様に試合を見に来ていただくのは難しいと思います。

――赤堀社長にお聞きしますが、J1昇格を目指すザスパにとって、先にトップリーグに昇格したサンダーズのここを参考にしたいというのはありますか。

赤堀社長 参考にするというよりは、サッカーはバスケットとは構造が違っていて、選手の人数も多いですし、年俸の総額も高い中で、今、J2で戦うことができています。J2で上位を目指すのか、目指さないのかで、クラブ経営も全然違ってきますが、まずはJ2の中位を目指さないことにはその先もないと思うんです。今年は今、中位(※2)をキープしていますし、「今まで行ったことのないプレーオフ圏内の6位以内を狙っていきたいね」と、クラブ内で話をしています。
 それには7月3週目(※3)から補強が可能になるんですが、そこでいかに今のチームに足りない部分を補い、戦力強化につながる選手を補強できるかが重要なポイントになります。そのためにできる限りチームのためになるような補強をしたいと思っています。

※2 8月13日現在で22チーム中8位。成績が好調なのに伴い、ホーム戦の観客数も伸び、7月23日のジュビロ磐田戦で5350人、8月6日の栃木SC戦では1万823人を集めた。

※3 2023シーズンのJリーグの移籍ウインドーは、第1ウインドーが1月6日~3月31日、第2ウインドーが7月21日~8月18日までとなっている。

阿久澤社長 サンダーズの選手は13人なのですが、ザスパの選手は何人なのですか。

赤堀社長 今、32人(※4)ですね。それでも少ない方なんです。

※4 2023年8月13日時点で31人(移籍に伴い、1人減少)。

ザスパの経営改革に本腰を入れて取り組む赤堀社長。徐々に改革の効果が出始めている

――ザスパのクラブの長期計画の中に、群馬での国体開催年となる2029年にスタジアムを建設したいという目標があります。

赤堀社長 実現したいですね。サッカー専用のスタジアムは必要というか、あった方がいい。僕はアウェイの試合にすべて行っているのですが、清水のIAIスタジアム日本平などを見るとサッカー専用のスタジアムの必要性が身に染みて分かります。ザスパにもサッカー専用のスタジアムが欲しいなと思いますし、自分が社長でいる間にできるかどうかは分かりませんが、ぜひ実現していきたいなと思います。そのために、群馬県と前橋市と一定の整備ができればいいなと思います。

阿久澤社長 ザスパの練習場を建設するというは話を聞いていますが、いつ頃完成するのですか。

赤堀社長 来年4月に完成予定で、ちょうど今月(6月)から着工します。前橋市が5ヘクタールという広大な土地(※4)を提供してくれたおかげでザスパ専用の練習場ができることになりました。

※4 練習場が建設される場所は前橋市富田町1674-8(ローズタウンF地区北/敷地面積52,877.62平方メートル)

――新練習場のそばに上武国道が通っているので、立地もいいですね。専用で使える練習場があるとチーム力アップにつながりますね。

赤堀社長 今年はJリーグ30周年なんです。リーグ創設時からあるオリジナルチームの鹿島アントラーズが最初に作ったのが、クラブハウスと専用の練習場だったんです。そこにジーコさんを監督に呼んだんです。それが鹿島のスタートなので、私たちにも専用のクラブハウスと練習場ができることでやっとスタートラインに立つことができると思っています。今は前橋市の施設であるコーエィ前橋フットボールセンターを借りているので、そこで大会があるときは使用することができず、練習場所を探してジプシー状態になるんです。選手たちも大変だけど、練習場を手配するスタッフが大変なんです。

阿久澤社長 サンダーズもそうでした。オープンハウスアリーナ太田ができるまでは、県内の体育館を使わせてもらって練習していましたから。

――今、互いのクラブの環境がどんどん良くなり、それがチームの成績にも結び付いているように思います。今後、ザスパとサンダーズで協力してやりたいことはありますか。

赤堀社長 サッカーとバスケで競技は違いますが、スポーツをエンターテイメントと捉えれば、共通するものがたくさんあると思うんです。それぞれがお客さんを倍に増やすというのではなく、サッカーとバスケの両方を楽しむ、言い換えれば“ハイブリッド”で楽しんでもらえるお客さんを増やしたいんです。例えば、今日はバスケット、明日はサッカーを見るというエンタメ環境が身近にある生活を作りたいですね。

阿久澤社長 それは大事だと思います。スポーツを見慣れている人は、どんな競技を見ても楽しめますからね。

――イベントなどを2つのクラブで一緒にやっていくこともできるんじゃないですか。

赤堀社長 いろんなことができるんじゃないかなと思っています。コロナ禍のさまざまな制限もなくなりましたから。

阿久澤社長 さまざまなイベントをすることで、両チームの選手たちが県内でもっと認知されてほしいと思っています。
 参考になるのがDeNAベイスターズの(トレバー・)バウアー選手です。彼は自身のYouTubeチャンネルで、試合開催中のスタジアムを紹介したり、自身のオタ活を見せたり、寿司を食べているところを映したり、トレーニングについて説明したりと、とても面白い内容で、見ているだけで彼を応援したくなるほどです。クラブ発信だけじゃなく、選手たち自らがファンを楽しませるような内容をSNSなどでどんどん発信してほしいと思いますね。なぜなら、選手は自分自身が商品なんですから、どんどんアピールして自らの商品価値を高める努力をしてほしいなと思います。

――それができたら、選手たちのファンが増えるだけでなく、クラブのファンも増えていきますね。サンダーズも独自のYouTubeチャンネルで選手の魅力を発信していますが、ザスパと一緒に番組が作れたらもっと面白くなりそうですね。

阿久澤社長 社長同士で対戦型の企画をやっても面白いですね。例えば、回転すし対決! 負けませんよ。

赤堀社長 (笑)。Jリーグが現在の春秋制から秋春制への移行を検討しているのですが、もし秋春制になればちょうどBリーグの開催期間と重なるので、オフ期間に両クラブの選手同士でさまざまなイベントや企画ができると思います。

――では、最後になりますが、お二人はそれぞれのクラブをどう成長させていきたいと思っていますか。

阿久澤社長 「バスケで群馬を熱くする」をクラブの理念に掲げていますので、群馬県民の皆さんに「頑張れサンダーズ」と言ってもらえるようなクラブに、そしてザスパと共に応援していただけるようなクラブになりたいですね。そして、「群馬には、ザスパとサンダーズがある!」と東京や他県に出ている人たちにも自慢してもらえるようなクラブになりたいです。

赤堀社長 群馬の宝になりたいです。もっともっと磨きをかけてザスパの価値を上げていきたいです。

<了>

■Profile
阿久澤 毅(あくざわ・つよし)

1960年生まれ、勢多郡大胡町(現・前橋市)出身。大胡中学(現・前橋市立大胡中学)~桐生高校~群馬大学。桐生高校時代は、3年次に春夏連続で甲子園に出場。センバツでは2試合連続ホームランを放つなどベスト4進出に貢献し、“王貞治二世”との異名をとった。プロの誘いを断り、群馬大学に進学。卒業後は高校教諭として、母校の他、太田高校、渋川高校、勢多農林高校で野球部監督を務めた。2020年7月、株式会社群馬プロバスケットボールコミッションの社長に就任。

赤堀 洋(あかぼり・ひろし)
1969年生まれ、太田市出身。太田高校~明治大学。大学を卒業後、サッポロビール、ジュピター ショップチャンネル勤務を経て、2004 年ソフトバンク BB(現ソフトバンク) へ。パートナー営業本部長、法人事業開発本部長、関連会社 SB アド 社長、Aeris Japan COO などを歴任。2019 年 9 月より株式会社カインズの新規事業開発部長。2020 年 4 月株式会社ザスパ取締役を兼務。2021年11月21日に前社長の退任を受けて急遽、社長に就任し、翌年1月31日に退任。2023年2月1日より、ザスパの社長に再就任。本腰を入れてクラブ改革に取り組んでいる。