「育英の魂」がプロの舞台へ。名将・山田耕介氏がザスパ群馬のGM就任! 細貝萌体制は新フェーズへ

写真提供:ザスパ群馬

群馬県サッカー界に衝撃が走った。 J2ザスパ群馬は、2026年2月1日付で、前橋育英高校を全国屈指の強豪へと育て上げた山田耕介氏がゼネラルマネージャー(GM)に就任すると発表した。

山田氏といえば、前橋育英を率いて選手権優勝2回(2017、2025年)、インターハイ優勝2回(2009、2022年)を成し遂げた「育成のスペシャリスト」。数多くのJリーガーや日本代表選手を輩出してきたその手腕が、今度はプロクラブの強化・組織運営に向けられる。

クラブは今回の招聘について、「育成・強化・組織運営を一体として設計・推進できる体制への進化」を理由に挙げている。高校サッカーという教育現場で培われた「人を育て、組織を強くし、勝利につなげる」という山田イズムが、停滞を打破したいザスパにとって最大の劇薬となることは間違いない。

これまでGMを兼任していた細貝萌代表取締役社長は、同職を退き、今後はクラブ経営や地域・パートナー連携に専念する。
 <役割>
 山田耕介GM: 現場の強化、育成、チームビルディングを統括
 細貝萌社長: クラブの事業規模拡大、地域密着、ブランド価値向上を推進

現役時代に世界を知る細貝氏が「外」を固め、群馬のサッカーを知り尽くした山田氏が「中」を鍛える。この役割分担の明確化は、地方クラブが持続的に成長するための「新たなクラブモデル」の提示とも言えるだろう。

これまで、前橋育英という巨大な育成リソースがありながら、地元のプロクラブであるザスパとの連携が100%機能していたとは言い難かった。しかし、山田氏がGMに就くことで、そのパイプはかつてないほど強固なものになるだろう。

「地元の逸材が育ち、ザスパで輝き、世界へ羽ばたく」 そんな群馬のサッカーファンが夢見た循環がいよいよ現実味を帯びてきた。2026シーズン、新生ザスパ群馬がどのようなサッカーを見せるのか。その一歩目から目が離せない。

■Profile

山田 耕介(やまだ・こうすけ)
1959年12月3日生まれ、長崎県出身。島原商業、法政大学を経て前橋育英高校を指導。高校サッカー界に「タイガー軍団」の名を轟かせた。2020年4月にザスパの取締役会長に就任。25年2月からは取締役相談役としてザスパに関わってきた。
プレスリリースを通じて山田氏は、「教育の現場で大切にしてきた『人を育てること』『組織をつくること』、その先に勝利があるという考え方を、プロの現場でも実践したい」とコメントしている。

社長の細貝氏は、前橋育英高校サッカー部時代の教え子(2002-04)