地域が支えた3人制バスケチームが感謝の気持ちを力に変えてカンファレンス優勝。
18日からのプレーオフに挑む。

ラウンド8も優勝したミナカミ。今シーズンは8ラウンド中6ラウンドで優勝を飾った。左から花野文昭、ニヨキゼラ イーヴェ、渡邉陸、日下謙人(写真提供/ 3X3.EXE)

 2014年に世界初の3人制バスケットボールチームから始まった男子のリーグも2022年には42チームに増え、7カンファレンスに分かれて全8ラウンドを戦った。5年前に創設された「ミナカミ・タウン・ドット・エグゼ」(本拠地/みなかみ町)は「セントラル・メイン・アイランド」に所属しており、9月4日に高崎市にあるビエント高崎ビッグキューブで戦った時にはすでにカンファレンス優勝を決めており、18日から東京で開催されるプレーオフに進出する。タイ、台湾、ニュージーランドを含め、各カンファレンス上位2チーム、計26チームで頂点をかけて戦う。

レポート/EIKAN GUNMA編集部

ラウンド8は花野の2ポイントシュートが決まり、チームを優勝に導いた立役者となった

 

 最終となったラウンド8は宇都宮市と高崎市の2会場で開催されたが、高崎のビエント高崎ビッグキューブでの試合が実現したのは、昨年からスポンサーとしてミナカミを支えている「たくみ株式会社」代表取締役の信澤真由美さんが地元開催を誘致してくれたからだ。ラウンド8は、各カンファレンス6チームをAとBの2つのグループに分けて総当たりで対戦し、A、Bそれぞれの上位2チームが準決勝、決勝へと駒を進めた。

 ミナカミは、1試合目でプロセス・ドット・エグゼを21-15で下したものの、2試合目でゼスリー・イシカワ・ドット・エグゼに17-21で敗れた。再びゼスリーとの戦いとなった決勝戦では、ミナカミの花野の2ポイントシュートがさく裂したほか、相手の背の高い選手2人がコートに立つ時に対応してミナカミもコートに出る選手を決めたことが効果を発揮しラウンド8も優勝を飾った。これで8ラウンド中6ラウンドをものにするなど、同カンファレンスでの圧倒的な強さを見せた。

 ラウンド8のMVP選手に選ばれた花野文昭は、「いつもお世話になっているスポンサーの方々のおかげでMVPを取ることができました。このミナカミで人として成長し、いい人たちとの出会いに感謝しながらプレーしました」と、MVPを獲った喜びよりも先に、自分たちを支えてくれる人たちへの感謝の言葉を口にした。花野は、Bリーグ初年度に群馬クレインサンダーズでプレーし、その後、3×3に転向。新潟のチームでプレーしていたときに、ミナカミの代表である大塚俊に声をかけられ、群馬に再び戻ってきたある。

攻守ともに好プレーが光った日下謙人(右)

 代表の大塚と共にチームを立ち上げたオリジナルメンバーである日下謙人は、「チームができて5年目で、毎年ステップアップしています。毎年新戦力も加わっていいチームができたと思います。平日は、都内にいる選手もいるのでみんなで集まって練習はできませんが、みんなで集まれるときは8時間練習をしたりしてきました。練習の方が強度が強いので、試合の方がかえって楽なぐらいです。皆で切磋琢磨して力をつけ、今日はこの4人(日下、花野、渡邉陸、ニヨイゼラ イーヴェ)」がメンバーに選ばれました。この4人で初めてラウンド優勝できたのでうれしいし、今は誰が出ても優勝できると思います」と、チーム力について自信を見せた。

8ラウンドのMVPに選出された花野(写真提供/3X3.EXE)

 会場には、本拠地のみなかみ町のほか、県内各地からもミナカミを応援するために大勢のバスケットファンが訪れた。普段から群馬クレインサンダーズの試合をよく見ているという女性は、「初めて3×3の試合を見ましたが、本当に面白かった」と、5人制バスケの半分のコートで行う展開が速く、迫力あるプレーに魅せられていた。

会場で応援してくれたファンと共に記念撮影(写真提供/3X3.EXE)

 また、今大会を誘致し、大勢の観客を動員して盛り上がったラウンド8の様子を見た「たくみ株式会社」の信澤社長は、「来年もここ(地元群馬)で大会を開きたい」という思いを語った。

 信澤社長をはじめ、地元企業に支えられて、その感謝を胸に一歩一歩ステップアップしているミナカミ。支えてくれる人たちの思いを胸に戦う選手たち。まだ規模こそは小さいが、地域密着のプロチームの理想形がここにあった。

ファンと共に優勝を喜び合うミナカミの選手たち。地域と一体のチームだ(写真提供/3X3.EXE)

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